産後すぐ子供の全身チェックは忘れずに!
生まれて間もない我が子に、扁平母斑のレーザー治療をする必要があるのか?子供は本当に望んでいるのか?親のエゴなのではないかと悩んでいませんか?
私もその点で治療前にとても悩んだ一人です。
この記事で、治療をすべきかすべきでないかで悩まれている人の問題を解決していきたいと思います。実際の治療の内容や治療後の母斑の状態など体験談をお話しします。
治療を行うべきか行わないべきか結論からお伝えします。それは、1歳になる前の出来るだけ早い時期に美容外科へ足を運ぶべきです。
1歳前の大変な時期に、急を要しないと思われる美容外科へ行くことは、なかなか気が進まず後回しにしがちですが、まずは出来るだけ早く病院を探し予約をして下さい。
というのも、扁平母斑の治療は1歳までに治療を行えば6~7割消失あるいは薄くなりますが、成人では約8割が再発してほとんど同じ濃さまで戻る、という結果が出ているためです。
また、私の子供には2箇所の扁平母斑があり、1箇所目はまだ10・11か月の時でしたが、2箇所目の治療を行おうとした時にはもう1歳2か月近くで、記憶が残る時期に入ってしまったため、先生を見るだけで泣く状態になってしまったからです。
記憶の残る時期にあまり押さえつけられるような経験はさせたくなかったため、2箇所目は治療を行いませんでした。
女の子ということもあり、将来気にすることが考えられたので治療をしましたが、再発もせずに跡形もなく綺麗になったので治療をして本当によかったと思います。
目立つ所の扁平母斑は、いじめのきっかけになることもあるという考え方もあったので、子供が大きくなった時にあの時治療しておいてあげれば、と後悔しないようにしてあげることが一番だと感じています。
もし1歳前に治療しても、そこまで綺麗に治らない場合もあると思いますが、 親としてその時出来る最善を尽くしたと思えれば、 後から後悔もしないのではないかと思います。 しかし、私が先生から聞いた限りでは 扁平母斑はレーザー治療で更に色が濃くなるということはあまりない ということだったので、そうであるならば治療を行うべきです。
~ここからは実際の治療の体験談をお話します。~
- 2020年7月18日(生後8か月)初診
- 2020年9月12日(生後10か月) 試し照射
- 2020年10月3日 照射後診察
- 2020年10月27日(生後11か月)本照射
- 2020年11月14日 照射後診察
- 2021年1月9日(1歳1ヶ月)照射後診察、もう一ヶ所の照射検討
2020年7月18日(生後8か月)
初診…0歳児の赤ちゃんに、わざわざ行うべき治療なのか話を聞きに行くことにしました。
【子供の様子】・・・扁平母斑の写真を撮影するだけだったため洋服を脱がせる時にぐずりましたが、抱っこすれば問題はありませんでした。初めて行った病院の、診察室という空間であり、白衣の男の先生でしたが、まだ何がなんだか分かっていない様子で、先生に対しても笑顔でした。
【支払金額】小児医療費無料のため支払金額0円
2020年9月12日(生後10か月)
試し照射・・・母斑の一部分に対して、レーザーの強さを3段階に分け、どの強さが一番効果が高いかを試しました。
【当日の流れ】・・・AM11時半診察(母斑の様子確認)→クリーム麻酔塗布(クリームを触らないようにガーゼをした上からテープで固定)→子供だけお昼(ちょうどお昼の予約だったため)→麻酔が効く1時間後に照射開始(子供一人施術室へ)
【子供の様子】・・・診察の時点では親も同席のため問題ありませんでしたが、クリーム麻酔塗布は1.2分親から離れたため少し泣きました。→そして本番の照射では、照射開始時間になって、待合室で親と引き離された瞬間から少しずつ泣き始め、施術室に入ってからは5分くらい声が枯れるくらいの大泣きでした。光が目に入らないように黒いゴーグルをつけられて、手足押さえつけられるとのことです。
【親の気持ち】・・・よく分からないところに連れていかれて、黒いゴーグルで何も見えなくされて、手足拘束されるなんて大人でも恐ろしいことなのに、子供の気持ちを考えるととても辛かったです。声が枯れそうなくらいに泣き叫ぶ声を聞いて可哀想すぎて涙が出ました。私はそこまでして扁平母斑をとってあげるべきだったのだろうかと何度も自問自答しました。
【支払金額】・・・扁平母斑の同ヶ所へのレーザー治療は2回までが小児医療費無料とのことでした。狭い面積の試し照射で1回分を使用することも出来ましたが、再発することも多いとの説明から、本照射の時に2回使用できるようにと今回は自費でお支払いをしました。
- そのため今回の試し照射の支払金額は合計7751円
- 再診料1000円
- Qスイッチルビーレーザー5000円
- エキザルベ軟膏694円
- マイクロポアテープ352円
- 消費税705円
2020年10月3日
照射後診察・・・試し照射の3段階のレーザーはどれも反応が変わらず、全て効果的であるとのことでした。そして、かさぶたになってから剥がれ落ちるまでの時間が順調だったため、試し照射から1か月半ほどで本照射ができることになりました。
【支払金額】・・・小児医療費無料のため支払金額0円
2020年10月27日(生後11か月)
本照射・・・試し照射と同じ11時半から (試し照射を行った部分は避けて照射)
【当日の流れ】・・・AM11時半診察(母斑の様子確認)→クリーム麻酔塗布(クリームを触らないようにガーゼをした上からテープで固定)→子供だけお昼(ちょうどお昼の予約だったため)→麻酔が効く1時間後に照射開始(子供一人施術室へ)
【子供の様子】・・・やはり診察では親と一緒のため泣くことはありませんでした。→今回は親が抱っこしている間に素早くクリーム麻酔塗布をしていただいたため、ぐずりましたがそれほど大泣きはしませんでした。→本照射では試し照射の時と同様で、親から離されると同時に終始声が枯れるくらいの大泣きでした。照射を終えて親元に帰ってきてからもしばらく泣き続けていました。試し照射よりも時間は長く、合計で10分以上かかりました。
【親の気持ち】・・・試し照射よりも照射する範囲が広くなるため時間がかかったのですが、子供の大泣きの声を聞きながら待つ時間は通常よりも長く感じられました。ですが、試し照射の時よりは気が楽でした。というのも、試し照射の時はこの治療で母斑が消えるか分からない状態で受けていたためです。試し照射の時はこんなに大泣きさせて結果が報われなかったらただ可哀そうなことをしている、と思い苦しかったのですが、試し照射を受けてある程度いい結果が出そうなことが分かっていたので、将来の娘のためだと割り切ることが出来ました。
2020年11月14日
照射後診察・・・経過順調でかさぶたもとてれきました。しかし、かさぶたが取れて白くなっているものの、照射の縁がまだ残っていました。そのため、この縁だけは残ってしまうものかと先生に聞きましたが、徐々に消えていくので大丈夫との回答をいただきました。そして、色素沈着を抑えるクリームは長く塗り続けた方がいいということだったので、自費でクリームを購入しました。再発の可能性が高いといわれる、扁平母斑の再発を極力防ぐためにも、出来る限り長く塗り続けて様子を見ていこうと思います。
【支払金額】・・・治療後の傷がシミにならないように色素沈着を抑えるクリームを購入しました。こちらは保険適用外のため、再診料とクリーム代がかかりました。
- 合計6303円
- 再診料500円(誕生日月のため半額とのこと)
- ハイドロキノン1%15gナノメッド5230円
- 消費税573円
2021年1月9日(1歳1か月)
照射後診察・・・経過診察と、別の箇所の扁平母斑も照射検討。縁もそれほど目立たないくらいに綺麗になり、経過順調でした。一方、腕とは別で、足にも扁平母斑があったため、施術をすることに。
足に関しても腕と同じ強さのレーザーで問題ないだろうと判断され、本照射からでOKということになりました。ですが、1歳1か月ともなると雰囲気を察するのか、前回の照射の恐怖の記憶があるのか、診察だけで伺ったものの、終始親にしがみつき大泣きしてしまいました。
また、前回の腕に比べて色は薄いものの4倍くらいある大きさであったため、施術時間は45分程度を見てもらった方がいいとのことでした。しかし、一度は2週間後に本照射の予約を入れたものの、この診察の様子を見て、45分もこの子が耐えられないし親も耐えられないと思い、太ももは照射しないことにしました。女の子だから極力全て綺麗にしてあげたいと思いましたが、色も薄く、洋服で隠れてあまり気にならない部分だろうと思いました。
そして、扁平母斑は再発の可能性が高いということで、その後も3か月に1回の頻度で診察に伺いましたが、2021年の7月を最後に、再発が見られた場合のみ診察を受ければよいということになりました。
本照射から1年経ちますが、今現在全く再発は起きておらず、それどころか全く跡形もなくなっているため元の場所が分からなくなっています。扁平母斑の再発の可能性は今後もあるのかもしれませんが、やはり幼児の方が綺麗に消えやすいようです。
ここで、そもそもの治療について生じる疑問を解決しておこうと思います。
Q.レーザー治療は痛い? A.痛みは輪ゴムを弾いたような痛みだそうです。幼い子のレーザー治療は、痛みよりも、目を覆われて全身を押さえつけられる恐怖の方が大きいと思います。
Q.レーザー治療後の処置は? A.レーザーの範囲にもよると思いますが、2週間は処方された軟膏を塗ってテープで保護をしました。
以上の体験を経て私の考えをまとめると、子供が生まれたらすぐに全身を見て、もし目立つ所の扁平母斑を見つけたら、出来る限り早く美容外科を探して診てもらった方がよいと思います。もちろんそれが個性だと受け入れることは親次第なので、そのような考え方もあると思います。例えば、私の姪も内側の腿に1cmほどの扁平母斑のようなものがありますが、本人にとってはホクロの感覚のようで、私に自慢げに教えてくれます。ですので、その個性を大事にされるお考えの場合は治療など不要と思います。
とはいえ、少なくともこの記事をご覧いただいている方は、あまり扁平母斑をポジティブに捉えられていないと思いますので、その場合は是非出来るだけ早く美容外科へ足を運んで下さい。